ちょっと前に観た映画『ターミネーター:新起動/ジェネシス』

溜めてた映画の感想文第2弾。
ターミネーター最新作を観ました。私の場合、シリーズ物って全作観てない作品が殆どなんだけど、ターミネーターは何故か全部観ています。たまたま人に誘われて、とかで、ターミネーターファンではないんだけど、1から4まで何故か観ていますし、テレビシリーズの「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」も観ています。でも、正直3と4は内容を一つも覚えてないです。時流に乗った勢いで観た感じ。
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この映画を一言でいうと

みんな知ってるターミネーターのキーワードは「シュワちゃんが人間型のロボットに扮して闘いまくる映画」だと思います。まさにそのまんまです。もちろん、実在のアーノルド・シュワルツェネッガー氏は生きているので、時には抗えず、老化します。老化した2015年現在の姿のまま、どうターミネーターを演じるのか?も見どころの一つです。(その説明がさらっとされた時は笑ってしまいました)
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こんな人におすすめ

ターミネーターとは何か?という概要おさらいに尺の多くの部分を割いているので、今までターミネーターを観たことない!というブランニューな方もすんなり入っていける内容です。

加えて、ターミネーターシリーズに出てくるキーワード、名セリフ、名シーンが随所に散りばめられ、知ってる人はニヤリとする場面もチラホラ。往年の『ターミネーター』シリーズをこよなく愛するファンの方にもご満足いただける中身になっていると私は思います。

個人的感想

人間が発明した人工知能により出現したターミネーターたちが、人間を恐怖支配する未来の時代。そこでターミネーターと生き残りをかけて戦う人間たちにより構成されるレジスタンスのリーダー、ジョン・コナーと、その母親サラ・コナーが力をつける前の弱い過去の時代にタイムスリップして、彼らを殺してしまえばレジスタンスも存在しなかったことになり、ターミネーター側の勝利となる、というのがターミネーターの目的でありストーリーの骨子です。

最新作はこの骨子を根底から覆す新しさと、長く続くターミネーターフランチャイズへの敬意がとても良いバランスで共存する、ナイスな映画だったと思います。

何より私がいいなと思ったのは、本編の随所にターミネーター愛が感じられることです。作り手が楽しみながら、愛情を込めて作っているのがわかる映画は本当に観ていて楽しいし気持ちいい。

パート3や4では物議を醸した本作の行く末ですが、5作目で見事に蘇った気がします。

個人的には、シュワちゃん

“I'll be back.”

と決めゼリフを言った時の字幕が、

“アイルビーバック”

とカタカナ表記だったことにグッときました。そうだよねー、もうアイルビーバックは何語であっても、アイルビーバック以外に翻訳できないよね。

残念な配給会社だと、過去のシリーズの積み重ねを丸無視して、普通に「また会おう」とか直訳しちゃったりしそうだなと思ったので、日本配給側のターミネーター愛も感じられる、とてもいい字幕だなと思います。