大人の時間

前の会社の先輩方に会った。


当時、私が残業してるといつも「もう飲み行くぞ〜」と声かけてくれたダンディな先輩と、純粋すぎる情熱を持った口下手な少年がそのまんま大人になった、みたいな先輩と、「しなやかな女性らしさ」という単語を生き物にしたらこの人になるだろうな、という私の永遠の憧れの先輩。


だいぶ時がたったけど、かっこいいオトナの先輩たちは、今もかっこいいオトナの先輩たちだった。しびれる。


かっこいい大人たちは、ワインを片手に今自分たちが始めようとしている新しい価値創造のために何が必要なのかを熱く議論している。


私も端っこに座って時々頑張って意見を言う。だいぶトウが立ってるけど、まだまだひよっこな私なのに、喋ろうとすると誰も遮らずに優しい顔で話を聞いてくれる。


それだけで、泣きそうになる。


昔この人たちと働いていた時、「こんなかっこいい大人になりたい」と思っていたけど、いま、私は明らかに追いついていない。追付ける気もしないけど、ずっと追いかけたいと思える背中。