満月
今年の中秋の名月は9/27。でも満月は今日の9/28。あれ?中秋の名月って満月じゃないんだっけ?と思って調べたら、中秋の名月は旧暦の8/15のことで、必ずしも満月の日に当たるとは限らないんだそうです。
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そして今宵の満月はスーパームーン。いつものお月様より明るくて大きい。
満月に向かってお財布を振ると、お金持ちになれるというおまじないも有名ですね。ちっとも効果は表れないけど、気づいた時には私もなんとなくやっています。
満月で私が思い出すのは、原田康子さんの小説です。
満月の夜に、突然江戸時代から現代の札幌(と言っても本が出たのが一昔前なのでちょっと時代を感じるけど)にタイムスリップしてきた弘前藩の侍が、学校教師のまりと、その祖母の家に居候を始めるちょっとだけファンタジー小説。
この本で、中秋の名月に里芋を食べる風習があることとか、きぬかつぎという言葉とかを覚えました。
大昔の侍である杉坂小弥太と、いまを生きるまりの行き場のない恋愛が読みどころのひとつ。残してきた過去には妻子もあり、戻れるかどうかもわからない状況でまりに惹かれていく小弥太と、いつ消えてしまうかもわからないサムライに惹かれていくまりの心情が細やかに描かれていて、最初から終わりが見えているふたりの恋愛に、たぶん高校生くらいの時に初めて読んだのですが、泣けて泣けてしょうがなかったのを覚えています。
結婚は、理性的に選択することができるかもしれないけど、恋愛って、頭でロジカルにするものじゃないんだなというのを、この本で学びました。私の恋愛観の原点はこの本にあると思っています。だからか…(ため息)。
今夜は満月を眺めながら、世の中のすべての恋する人たちがしあわせになるように、祈っています。私も含めてだけどな!