最近観た映画『バケモノの子』

細田守監督のアニメ『バケモノの子』を観た。日テレで過去の作品(『時をかける少女』や『サマーウォーズ』など)をやっていて観たのと、渋谷の『バケモノの子』展に行ったので、映画館で観たいなと思っていた。

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この映画を一言でいうと

人間の街「渋谷」には、バケモノの住む異次元世界「渋天街」への入り口が隠されている。ひょんなことからその入り口に入り込んでしまった少年が、バケモノの世界で武術に秀でた熊徹というバケモノの弟子となり、自分のアイデンティティーを確立していく話。

こんな人におすすめ

今の自分は、本当の自分じゃないという気がしている人。現在の自分の境遇に、生きづらさを感じている人。

個人的感想

この映画はモラトリアム期を模索しながら生きる若者たちに向けた応援歌だなーと思えるくらいには、私も年をとった。

つまり、自分は年齢で区切ったクラスターで言うと、ドンズバのターゲットではないことは理解している。

にもかかわらず、グッとくるこの感じ。

できれば、この作品をドンズバのターゲット時に観たかったなあと思う。いま、青春真っ只中の諸君、あなたはラッキーだと思います。とはいえ、細田監督が若者に向けて放った矢が、自分にもまだ刺さったことが嬉しい。

細かいツッコミは置いておいて、監督の意図したものを、そのまんま、まるっと受け取れることに喜びを感じた映画だった。

それにしても、白い毛玉みたいなチコという生き物が何だったのか、気になる…。本編中に、この生き物が何なのか説明があるかと思ったら、ないまま終わっていた。
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