続・新幹線で学んだこと

以前、新幹線のチケットをウェブで予約して、当日駅で受け取ろうとしたら、並んでいた窓口がJR東海で、JR東日本のチケットは受け取れず、どちらもものすごい行列だったために泣く泣く予約していた新幹線を見逃した、と書いた。(ちなみに、自販機は列の消化が早かったが、クレジットカードの暗証番号を求められ、はるか昔に作ったカードで暗証番号を登録した記憶もないので、そこでは目的達成できなかった)

自分の足元の床のすぐ下に私の席が予約された新幹線が止まっているのに、なすすべもない。改札の人に訴えても、「もっと早く言えよ」的なあしらい。並んでたよ!20分前から!

そして、教訓を得てバージョンアップした私は、懲りもせずまた新幹線をえきねっとで予約して、9月の切符をもうすでに受け取ろうとしている。えらい!事前の行動!

窓口のひともさぞや褒めてくれるだろうと思いきや、全然そんなことはなかった。新橋の窓口に行ったらもう閉まってて、改札の駅員さんに「この近くでまだ開いてる窓口はあるか」と尋ねたら、マニュアルを引っ張り出したりどこかに電話かけたりして、ものすごい騒ぎになってしまった。私そんなすごいこと尋ねた?

結局品川駅の窓口はまだ開いてることがわかり(23時まで)、前回私が涙を飲んだのはまさに品川だったこともあって、意気揚々と品川へ。リベンジである。頭の中には高らかにファンファーレが鳴り響いている。

前回、苦い思い出を作った改札内の窓口に赴き、「えきねっと予約した切符のピックアップをしたいです」と伝えると窓口のお姉さんは、ニコリともせずに言った。

「切符は本日分のものしかこちらではお渡しできません」

えー!?
食い下がって聞いてみたら、お姉さんが機械的に淡々と教えてくれた内容は

  • 改札内の窓口で新幹線の切符をピックアップできるのは、当日分の切符のみ
  • 明日以降の切符は改札の外の窓口へ行け
  • ってことが壁に貼ってあるけど読めないのか
  • 改札外の窓口は、改札出たら目の前にあるからすぐわかる
何だかさりげなく感じ悪かったけど気にしないことにして、改札の外へ向かいながら思う。

改札の中の発券システムと、改札の外の発券システムは、同じものなんだろうと推察する。わざわざシステムを分ける意味がないから。だとしたら、改札内の窓口を当日のみに限っているのは人為的に決められたルールのはず。

多分、急いで目の前の新幹線に乗らなきゃいけない、いつかの私のような人のために、あえて当日のみ対応としているんだろう(その割にはあの時えらい待ったけどな)。

でも、さっき私が窓口に行った時は、新幹線窓口も閑散としていて、1人も並んでなかった。お姉さんもぼーっとしてた。

でも、ここで発券はしてくれないのね?

と、段階を追ってねちねち追及してみたかったけど、クレーマーみたいなのでやめた。改札を出ることは私にとってそんなに消費カロリーが高いことではないし、一秒を争う事態でもない。

改札を出てみどりの窓口に入ったら、ものすごい行列だった。中の窓口は、ガラッガラだったのに。

うーん。なんか、不条理を感じた。

列で時間つぶしに携帯ゲームを五回くらい繰り返した頃、やっと行列の先頭にたどりつき、もう一度携帯ゲームを始めようとしたところで、窓口に立つお客さんが立ち去ったので、やっと!と窓口に近づいたら、目の前にドン!と音を立てて点検中という札が置かれた。

「少々お待ちください」

え?何、この幅広い登場人物たちによる、しかし、一貫して嫌がらせに思われる扱われ方…。

今日はもう諦めようかと思ったけど、なんだか負けたようで悔しいので、すごすごと列の先頭に戻って携帯ゲームをまた再開した。

そのあと携帯ゲーム二回を経てやっと窓口に呼ばれて、予約の時使ったクレジットカードを出してくださいと言われたので素直に出したら、「これは予約の時に使ったクレジットカードですか?」と質問され、その質問の意図が理解できなかった。
「あなたが予約の時に使ったクレジットカードを出しなさいと仰るのでそれを出したんですが、3秒前自分が何を言ったかもしかしてお忘れになったのですか?」と訊こうと思ったけど、めんどくさいので不服そうな顔をするだけでやめた。

私の不機嫌さは伝染したらしく、窓口の男性も終始不機嫌そうだった。

これから、長期移動をする時は深夜バスにしてみようかな、とぼんやり考える木曜日の夜。