最近観た映画『シンデレラ』

実写版シンデレラを見た。シンデレラをテーマにした映画はドリュー・バリモアの『エバーアフター』しか知らないけど、多分他にも沢山あるんだと思う。
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この映画を一言でいうと

世界で一番有名な童話のひとつ、「シンデレラ」を美しい映像で映画化。ほんとにひとことだ。

こんな人におすすめ

実は私の周りでは、「この映画が男性に評判がいい」という話を複数の人が言っていて、俄然興味が湧いた。どう考えても100%女性向けな気がするこの映画のどういう点が男性向けなのか?

実際に観た印象で言うと、特に男性向けに作った感じはしなかったけど、みんなが知っててイメージとしてあるシンデレラ像よりも、自立していて、話の進行も童話童話していない感じがしたので、想像するにデートで無理やり連れてこられた男性が「シンデレラかよぉ」と辟易して観たら、「あれ思ったより女子供向けじゃない?」という印象を受けたのではないかと推察する。期待値が思い切り低かったのではないのかな。

個人的感想

シンデレラ役の女の子がもうこの世のものとは思えないくらい可愛かった。

あと継母役のケイト・ブランシェットがよかった。ただ意地悪なだけの継母だと思っていたけど、この映画の中では、何故意地悪な行動をとるのか、いかにして悪役として完成したのかが納得できる形で描かれていた。
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継母が悪役的な行動をとる理由、もしくは継母が悪役にならざるを得なかった理由。それは正当化されるものではないけど、観る側からすると、「あ、こういう人、現実にもいるわ」と思わせるリアル感があり、戯画化されたおとぎ話じゃなく感じさせる説得力があった。

義理の姉たちは、アニメーションでは見た目も醜く描いていたけど、本作では主人公の台詞にもあるように「見た目は美しいのに、心が醜く」描いており、そこもまた現実味があった。
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全体を通して、アニメーションでは描かれなかった現実味が増していて、そこがいわゆるマンガっぽくなく、実写版映画としての利点を最大限に活かしているところが、本作が意外にも男性にウケが良い理由かもしれないな、と思った。

一番非現実的だったのは主人公のシンデレラの美しさかな。
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ちなみにシンデレラは本名ではなく、意地悪で付けられた悪意のあるニックネームだそうです。本名はエラ。部屋が寒いから台所の消えかけの暖炉の前で眠っていて、灰だらけだから、灰まみれのエラ、でシンダー(灰)+エラ、でシンデレラなんだそうです。

なのに王子様に名前を聞かれて「シンデレラ」と答えちゃうところが、一個だけ「は?」と思ったところでした。