先日観た映画『しあわせはどこにある』
サイモン・ペッグがとても好きなので観たい!と思っていた映画を。
「どうせ、主演がジュリア・ロバーツからサイモン・ペッグに変わっただけで、中身は同じな感動したがる意識高いつもりの自分探し系ロードムービーでしょ」と若干上から目線で思いつつも、サイモン・ペッグ主演なので観に行く。結果、タカをくくって観に行かないという選択をしなかった自分を褒めたい。とても良かった。
食べて、祈って、恋をして ダブル・フィーチャーズ・エディション [DVD]
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この映画を一言でいうと
変わりばえしない人生を送る精神科医が、クライアントの不幸話を聞き続けるうちに「しあわせって何か?」というのが分からなくなり、しあわせとは何かを探し求めて突発的に世界中を旅する話。
こんな人におすすめ
中国、アフリカ、ネパール、アメリカ、いろいろな場所が出てくるので、旅が好きな人には目に心地よい映画。毎日が何だか無為に終わっていく焦りを感じている人にもおすすめ。映画に求めるものは爆発アクションとかVFXとかじゃなくて、見終わった後の多幸感である!と、鑑賞後、よい気分になれる映画を求めている人にもおすすめ。
個人的感想
主演はサイモン・ペッグじゃなくてもよい気もしたけど、でもとても良い映画でした。映画の最後に、主人公にとってのしあわせとは何かが描かれるのだけど、彼が最後に得たしあわせの定義はとても個人的でもあり、同時に普遍的でもあると思った。
さて、この映画を観た後、私が考えた私のしあわせの定義は、愛する人と時間を共有できること、だった。その時間が楽しいものであっても、つらいものであっても、私が好きと思える人と一緒に過ごす時間であれば、それは等しくいとおしく、生きている実感が身体の奥からどばどばと湧き上がるもの。吸う息さえ甘く感じる。たとえ喧嘩をして泣いている瞬間も、生きる私の糧となり、その後を生きていく支えとなる。
しあわせは、探さなくても自分のなかにある。でも、探しに行こうと腰を上げないと、目の前にあることに気付かない、ちょっと二律背反なものなんだなと思った。