素朴な疑問の水曜日

この紙袋をやたらと見る。

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なんとなくダサい柄だなーと思ったから、量販店かなんかの紙袋なのかなと思っていて、でもその割にはすごい頻度で見るな。なんでだろ?どっかで閉店セールをやっているのかな?と思っていたら、リニューアルした天下の三越様の紙袋だった。57年ぶりにリニューアルしたそうです。

(左)リニューアル前(右)リニューアル後
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全然知らなかった。
閉店セール?とか一瞬でも思ってごめんなさい。
何故60周年を記念して、とかそういう時期にリニューアルしなかったんだろう?何らかのリリースのネタが欲しかったのかな?

さて新しい紙袋のデザインは、人間国宝の友禅作家、森口邦彦さんの着物によるものだそうで、たわわに実るリンゴを幾何学的にあしらった「実り」というデザインだそうです。

…リンゴ感が一ミリも伝わってこないのは私だけでしょうか。

赤い3つの点が、リンゴを真っ二つにした時の断面の種の配置に見えるといえば見えるかな?という程度で、私ごときの美的センスの持ち主には到底理解し得ない高尚なものなんだろうな…。

人間国宝のデザインによるもの、と聞いた途端に何だか素敵に見えてくるかと思ったけど、残念ながらそんなことはなかった。いまだにどっかの量販店の紙袋に見え続けている。もっと年をとって、見慣れてきた時分に、その辺の若い子をつかまえて「昔の三越の紙袋はねえ…」と言っているしょぼくれた自分の姿が思い浮かんできて、ちょっと切ない気分になったのでした。