私がNHKとテレビ東京しか殆ど見ない理由

私は理系はからきし苦手で、数学も物理も化学も生物も全部落第ギリギリだった。あまりの勉強しなさ加減に、担当の数学の先生をノイローゼに追い込んだことがある。三者面談で親とともに呼び出され、帰り道母にしこたま怒られた。

だから、正直言って小保方さんが何で脚光を浴びて、何で窮地に立たされているか、たぶん、こういうことでしょ?という感じで、ふんわりとしか分からない。

何にでも使える万能細胞の作り方を発見して世間から注目を浴び、その後で提出した論文に故意か偶発かは不明だが何らかの瑕疵が発見され、それが故意だったのではないか、という疑いで、糾弾を受けている。

それほどズレてはいない認識だと思うけど、自信はないので、間違えていたら教えてください。

そんなわけでハイパー非理系の自分としては、小保方さんの発見を、ふーん、スゴイことなんだろうなーくらいしか思うことが出来ず、かといって、論文が例えほんとに虚偽があったとしても、ふーん、まあ長い人生そんなこともあるよね。次の論文は頑張ればいいんじゃない、と思う。要するに、興味関心が薄い。

今回の一連のマスコミが仕掛けた故意のから騒ぎ(としか言いようがない)について思うのは、これについて騒ぎ立てるマスコミに携わる人たち、取材する記者も、それを番組として取り上げるディレクターもプロデューサーも、みんな浅ましい、と言うことだ。

今に始まった話ではないけど、こういう時、取材陣は必ず「視聴者は真実を知る権利があります!」と言いながら対象に詰め寄り、マイクを向ける。

視聴者に真実を知る権利があるのなら、福島の原発のその後について継続的に情報を報道し続けて欲しい。先日の台湾での学生たちによる静かな非暴力抗議と、それに対する台湾政府の仕打ちについて報道して欲しい。

日本語は正しく使って欲しい、と思う。あなたたちが言っているのは、正確には「視聴率が取れる、真実っぽい、いかにも報道魂を刺激してくれるものを視聴者は求めています!」ではないのか。真実っぽければ、何も真実でなくてもいいよ、くらいに思ってるんじゃないの?と言うのは私の穿ち過ぎた意見だろうか。

自分たちに都合の悪いことは一切触れずに、人の弱味や傷(今回は弱味かどうかさえわかってない)が最大のご馳走だなんて、本当に浅ましいと思う。そして、それを喜んで見ると思われていることにまた腹が立つ。

言葉を選ばずに言えば、なめんなよ、と申し上げたい。ちいさい頃、テレビでやってたから、というのが主張の根拠になるほど、自分にとって圧倒的な存在だったテレビの存在が、最近急速に自分の中で萎んでゆくのは、テレビが変わっているのか、自分が年取ってオフターゲットになって来ているのか。

最近は、NHKテレビ東京しか見なくなってきている。

小保方さんには、これに懲りずに自分の道を進んで欲しいと思う。報道陣と同じレベルに落ちないで欲しい。